小説「911Next」 NASAボールデン局長のつぶやき ~太陽からの攻撃~


小説「9.11ネクスト ~次なる危機の回避にむけて~」 より
http://www16.atwiki.jp/911next/

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「ふぅー、この前、発表した警告をみんな、わかってくれただろうか」
革張りの椅子に思いっきり足を伸ばして、寝そべるようにして沈み込んだボールデンは深いため息をつきながら目をつぶった。

 2013年がピークになる太陽の嵐からの直接の影響は計算済みだが、その他、部下から上がってくるレポートで、今後の予測を聞いてると、地球規模の未曾有の自然災害が起きるのは間違いない。
http://www.nasa.gov/centers/hq/emergency/personalPreparedness/index.html

NASAからの警告:
「緊急時の心構えについて、NASA職員のご家族である皆さまへお話しさせて頂くお時間を少しだけ頂戴します。
 
NASAは最近、政府存続機関の一つである「Eagle Horizon」と呼ばれるFEMA(連邦緊急時管理局)の活動に参画し、政府的活動を毎年行っています。その中で職員のご家族における心構えについて、気になる幾つか­の事柄を意識するようになりましたので、簡単に皆さまへお伝えしたいと思います。
 
ご存知のように、我々のNASAは驚くほど他に類を見ない組織です。我々はこの地球上だけではなく、宇宙全体において、人々の安全や健康に対して責任を負った連邦政府の中­では唯一の政府機関であります。
 
私自身は、宇宙飛行士や海兵隊員としての経験を通じて、常に家族の心構えの重要性についてお話しさせて頂き、また実行可能な家族支援の計画をお伝えして参りました。そして­現在、私の気掛かりは、今ある現状はあるべき良い状態ではもはやないということです。

NASAのご家族の皆さまへお願いしたいことは、今皆さまが西海岸から離れたところに住んでいるのか、東海岸の近くにいるのか、メキシコ湾沿いなのか、五大湖の近くに住ん­でいらっしゃるのかは分かりませんが、自然災害があなたの住んでいる地域に起こったことを考えてみて欲しいということです。

9・11テロのような外部からの攻撃が起こった場合について考えてみてください。そして、その前に皆さんがしておくべきことについてご家族と話をし、予期せぬ出来事に対し­てどのような準備が必要なのかを話し合っておいてください。

ご自宅にて、家族でするべき準備がどんなことなのかを意見を出し合ってください。緊急時の災害対策用品一式を準備しておいてください。メキシコ湾岸沿いに住んでいる多くの­人々は、常にハリケーンに備えて、緊急災害用品を準備しています。

西海岸から離れている人々が、地震や或いはそのような災害について考えているのかどうかは分かりませんが、とにかく緊急災害用品一式をご自宅に備えてください。また、ご家­族との通信手段について考えてみてください。緊急事態が起こり、街のあちこちに離れてしまったとき、何処で落ち合うことにするか。そんなときどうしますか?携帯電話でお互­いに電話で連絡を取るつもりですか?そうしたことを是非考えてみてください。

もしペットを飼っているのなら、ペットをどうするか考えてみてください。離れ離れになってしまったとき、ペットの世話をきちんとできるようにするにはどうすればいいのか。­そして、ご家族の中に特別な対応が必要な方がいらっしゃるのであれば、そうした対応をどうすればいいのか。

我々の使命を果たすために最も重要な財産は皆さまとそのご家族です。何故なら、緊急事態が発生したとき、ご家族が安心できる状態にあれば、その使命を果たすことができるか­らです。再度、皆さまにお願いします。ご家族と共に話し合いの場を持ち、緊急事態に備えてどうするべきかを考えてみてください。

是非、皆さんがこのご家族の心得えプログラムに賛同し支援してくださり、そして、そうした緊急事態に対応できるように皆さま全員が準備されることを希望しています。

「Know your stuff(所持品の確認)」緊急時に、あなたが何をするべきなのかを知り、そしてご家族にどうして欲しいのかを確認してください。
 
先ずは、とにかくこれ以上ないというほどの最善の準備を整えることが大切です。
 (訳・鈴木美穂さん)」

 私の立場からは、あういう曖昧な言い方しかできなかったが、太陽からのコロナ放射の影響だけでもこの前のカトリーナ台風の約20倍だ。それも1年間だけでだ。
 これには太陽風から地球を守っていた磁気シールドにほころびが見つかったことも大きい。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=27959626
 その影響で何が起きるのか、緊急の用意をしておくことが必要だ。

カナダではケベック州全体の送電が9時間も停まってしまったことがある。

 一番、心配なのは、その影響での地震、津波、台風、竜巻、などだ。
特に地震が思わぬところで発生するだろう。
原発などコンピュータや電気に頼っている所が一番、盲点になることもわかっている。
 電力系統とそれを制御するコンピュータがズタズタにされたら、人間の手ではもうどうしようもなくなる。
昔のコンピュータなら横に電卓を置いて、万が一に備えたりしていたが、とても人手で間に合う段階ではない。現在は3重のバックアップを置いているものもあるが、その3台が同時にやられることは想定されていないのだ。

 太陽からの攻撃、なんて言っても、誰もまともに受けとらないだろう。

 具体的な問題や対策はアメリカ国民にもあまり知らされていない。

 このアメリカでもマスコミは”やましき沈黙”(その場の空気や雰囲気を考えて黙ってしまう)によって、自分のサラリーマンとしての立場を考えてしまうようにコントロールされていて、もうドルはダメだなどの経済を冷え込ませたり、アメリカのモノが売れなくなるような情報ももれないようになっている。

 ただ「太陽からの攻撃」に関して、唯一、幸いなことにこの観測網だけはしっかり確立することができた。

まず右に太陽を置き、左に地球を置くように座標を変換する。

 右の太陽から左の地球へのコロナ放射の伝わり方が一目瞭然でわかり、その強さや時間も予測可能になった。
これはこの前の8月16日の太陽のフレア爆発を衛星でとらえ、どのように地球にやってくるかを観測したところだ。

 また太陽と地震の関係もやっと解明されはじめた。

 そして人類は生命の起源がこの地球ではなく、宇宙からの飛来物、隕石だったこともわかってきた。
言ってみれば、地球は母なる卵子で、隕石は父なる精子と言うことになる。
いわばこの宇宙のSEXによって、この地球という生命体、ガイアが誕生したのだ。

 科学・技術は便利さを求めて、ここまで進歩してきた。
 地域や家庭への送電の制御にもスマートグリッド化が進んできているために、かえってこの危機の危険性が増してしまったのだ。

そう!、科学技術の進歩で言えば、脳チップの開発もここまで進んできている。

 そして遂に人工生物の作成に成功し、神の領域にはいろうとしてきている。
http://oka-jp.seesaa.net/article/219816826.html

これぞ万物の頂点に立つ「万物の霊長」:人類で、神と同等だ。

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 ただわれわれ、人類、いやこの地球や銀河系宇宙の運命だろうか。

あまりにも便利さや自分たちの利益だけを求めすぎて、そのしっぺ返しなのか、それとも、次のステップに進化するための試練のようなものなのか?
 それにしても未曾有の宇宙からの大災害で、人類の多くが滅んでしまうのか?

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もっと痛い目にあわないと、ここの国民、いや人類はめざめないのかもしれない。

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自分でもゾッとして、深く沈んだ椅子から飛び起きた。

 そして本来は一生涯、変わることのないDNAが、最近、囚人のDNAをトレースすることで変化している人を見つけた、という記事がちらっと頭をかすめた。その時は「そんなバカな」と苦笑いして読み飛ばしたことを思い出した。

 「ラマルクの唱えた『獲得形質が遺伝する』と言うのは否定され、それは今や進化論の常識だ!
  ただ、もしかして、それが宇宙の、いや神の……」

ボールデンは机の上で両手で頭を抱えながら細かく頭を振って、その考えを否定しようとしたが、
何か自分達、人類には解明できない、大きな神の意志を感じざるを得ないのだった。





by rakusen21
| 2011-08-25 00:47
| 時事
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